当社が対応させていただく事業承継は、3つの問題から成り立ちます。

「次の社長を誰にするか（経営承継）」
「自社株を誰に引き継ぐか（所有承継）」
「後継者教育をどう行うか（後継者教育）」

当社は、この前提となる「社長である親と、引き継ぐはずである従業員である子との関係改善」から着手します。

これは多くの経営コンサルタントが面倒と考えていることです。親子仲の改善、子の事業承継への前向きな姿勢の確保は実に地味な泥臭い仕事です。すでに親が経営している会社にいる子は、本当は事業を引き継ぎたいと考えています。

ところが、親への反発、親からの押し付け、責任の重さに対する重圧感などから、なかなか引き継ぎに対して素直に前向きになれません。この辺りについて、半ばカウンセラーのように対応することは多くありました。自分が後継者となるためにどんな勉強が必要かを分かっていないことも多くあります。

財務、マネジメントなどの後継者に必要な知識伝達は大して難しいことではありません。本当に大事なことは、経営者としての姿勢作りです。現社長の姿勢から後継者として何をなせば社員から信頼されるのかについて解きほぐす、業種の特性から管理するポイントの明示、顧客とのお付き合いの仕方を考えるなど、本を読んでもわからないことを一緒に考えていくことが重要となります。

株価の算定、株価引き下げ対策、親族への対応、税務対策、必要に応じた法務的な対策については信頼関係がある公認会計士、税理士、司法書士などと連携しながら進めています。